薄毛は、日本人男性の3人に1人が悩んでいると言われるほど、身近な悩みです。
薄毛の原因は、男性ホルモンの増加や遺伝、生活習慣の乱れなど、さまざまなことが考えられます。
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合して生成されるジヒドロテストステロン(DHT)が、髪の毛の成長を抑制することによって起こる薄毛です。
DHTは、髪の毛のもととなる毛母細胞の働きを低下させ、成長期の期間を短縮します。
その結果、髪の毛の成長が十分に行われなくなり、細く短い毛に置き換わってしまいます。
AGAは、男性ホルモンの増加によって起こるため、20代後半から30代前半にかけて発症することが多いと言われています。
遺伝
AGAは、遺伝的要素も関係しています。
AGAの患者さんの家族に、AGAの患者さんがいる場合、AGAを発症するリスクが高まります。
生活習慣の乱れ
睡眠不足やストレス、偏った食生活、喫煙、飲酒などの生活習慣の乱れも、薄毛の原因になる可能性があります。
睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、薄毛を促進すると考えられています。
また、偏った食生活は、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足する原因となります。
喫煙や飲酒は、血行不良を引き起こし、頭皮に十分な栄養が行き届かなくなる原因となります。
その他
ほかにも、過度な頭皮のマッサージや、過度のヘアカラーやパーマ、頭皮に強い刺激を与える薬剤の使用などによって、薄毛になることがあります。
薄毛の予防法
薄毛の予防には、以下のことに気をつけることが大切です。
・十分な睡眠をとる
・ストレスをため込まない
・喫煙や飲酒を控える
・頭皮マッサージはやりすぎない
・ヘアカラーやパーマは頻繁にしない
・頭皮に刺激を与える薬剤の使用は控える
また、AGAの予防には、男性ホルモンの働きを抑える薬を服用するなどの治療を行うことも有効です。
薄毛の治療法
薄毛の治療法には、以下のようなものがあります。
・手術療法
・発毛促進剤
薬物療法は、AGAの原因であるDHTの働きを抑える薬を服用する方法です。
主な薬物には、フィナステリドやデュタステリドなどがあります。
手術療法は、頭皮に植毛する方法です。主な手術には、FUE法やFUT法などがあります。
発毛促進剤は、頭皮に塗布することで髪の毛の成長を促す薬です。
主な発毛促進剤には、ミノキシジルやリジンなどがあります。
まとめ
薄毛の治療法は、患者さんの症状や原因によって異なります。
そのため、薄毛に悩んでいる方は、医療機関を受診して、適切な治療法について相談することが大切です。